作編曲家のプロフィール
真島 俊夫(ましま としお)
和声法と作・編曲法を兼田敏氏(故)に師事。
吹奏楽のための代表作品には1985年度全日本吹奏楽コンクール課題曲となった交響詩『波の見える風景』、同1991年『コーラル・ブルー』、同1997年『五月の風』、そして『ミラージュI』『三日月に架かるヤコブのはしご』『虹は碧き山々へ』『巴里の幻影』『北の人々』『地球-美しき惑星』などがある。また1999年の『ミラージュII』は同年7月にパリのギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団により初演された。
近作としては2001年に東京佼成ウインド・オーケストラの委嘱で書かれた『三つのジャポニスム』、そして2003年の『ミラージュIII』、2006年の『鳳凰が舞う(LA DANSE DU PHENIX)』2014年の『Mont Fuji(富士山)〜北斎の版画に触発されて〜』がある。 これらのオリジナルやジャズ・アンサンブルの為の作品は日本、アメリカ、オランダで出版されている。また最近はTVドラマの音楽も手掛ける。
1997年、日本吹奏楽学会アカデミー賞を受賞(作曲部門)。
2006年、『鳳凰が舞う(LA DANSE DU PHENIX)』でフランスの国際作曲コンクール「COUPS DE VENTS : CONCOURS INTERNATIONAL DE COMPOSITION POUR ORCHESTRE D’HARMONIE」においてグランプリを受賞。
2008年、ブラジルのトム・ジョビン音楽学校からの委嘱で、マリンバとバンドの為の協奏曲『大樹の歌』を作曲。
2016年4月21日、逝去。
星出 尚志(ほしで たかし)
1962年山口県生まれ。中学、高校時代、吹奏楽部でトロンボーンを吹くかたわら、バンドの指揮や編曲もしていたが、大学在学中は専らシンセサイザーに没頭し、現在も自宅のスタジオは機材やコンピューターで埋めつくされている。大学卒業後、出版社にて吹奏楽曲の編集に携わったことがきっかけで、再びこの世界へ足を踏み入れることになった。
吹奏楽作品としては、『北川木挽歌による幻想曲』『ブラボー・ブラス!』『丘の上のレイラ』などのオリジナルの他、ニュー・サウンズ・イン・ブラスなどの多くのアレンジがある。一方では、ミュージカルなどの舞台音楽も多く手掛けている。
「東京2020パラリンピック」閉会式において『北川木挽歌による幻想曲』が使用された。
高橋 徹(たかはし とおる)
大阪音楽大学大学院修士課程作曲専攻修了。作曲・和声・対位法を近藤 圭氏に、和声を乾堯氏に、管弦楽法を大栗 裕氏に、指揮を小泉ひろし、辻井清幸の両氏に師事。現在、大阪音楽大学准教授。
指揮者としては吹奏楽をはじめとしてオペラ、オーケストラ、弦楽合奏、マンドリンオーケストラ、合唱、邦楽合奏など幅広い活動をしており、特に新作初演を多く手がけている。またクリニシャンとしても各地に赴いて活動している。 吹奏楽編曲は数多いが、特に『展覧会の絵』は世界各地で演奏・放送され、その独創性が高く評価されている。
河邊 一彦(かわべ かずひこ)
大分県立芸術短期大学付属緑が丘高等学校音楽科及び武蔵野音楽大学器楽科においてクラリネットを専攻。クラリネットを故千葉国夫氏に師事。
2014年3月まで海上自衛隊音楽隊に在籍し指揮・作編曲活動に従事。在職中、東京藝術大学及び桐朋学園大学において作曲理論及び指揮法を学ぶ。
オリジナル作品として、『交響組曲 高千穂』『嵯峨野 〜 ソプラノと吹奏楽のために 〜』『夢燃ゆる、紅き空に』『Departure 〜 旅立ちの日』などがある。
なかでも『祈り 〜 a Prayer』は、パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団など数多くの団体に取り上げられており、同曲を含むCD『祈り〜未来への歌声』(UNIVERSAL MUSIC)は、2013年度日本レコード大賞企画賞、日本ゴールドディスク大賞クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤーetc.を受賞した。